二ヶ月坊主
随分とご無沙汰していたので、近況でもゴリゴリ書くことにする。
一つ目。9月23日にAUGUSTから『千の刃濤、桃花染の皇姫』が発売された。FDを除き同ブランド前々作である『穢翼のユースティア』がとても面白く、製作陣もそれとほぼ同じだったということもあり、期待に胸を膨らませていた。
これが終わったら人生が終わるんじゃないかとすら思っていた。オタクは一ヶ月に一回くらい人生を終えがちである。
発売日当日の朝。意気揚々と秋葉原から袋をぶら下げ帰るオタクが一人。
翌日の晩。意気消沈して「悲しい……」と呻くオタクが一人。
物語自体は悲しくとも何とも無かった。しかし、だからこそゲームを終えた僕の感情は確かに悲しみそのものだった。
あんなにも面白そうだった世界観は張りぼてだと判明した。謎の学園設定。謎のアイドル設定。甘過ぎる危機管理。短過ぎる個別ルート。パンツの上からモザイクがかけられていたときはショックで小一時間公園でブランコを漕いでいた。
個人的に一番残念だったのが、ラストのラスト以外(最後の場面を除いた最後の展開)はそこそこ良かったのにもかかわらず、ラストのラスト(最後の展開における最後の場面)で裏切られたことである。「は?」と思わず口走っていた。
かなり要約(ネタバレ含むので注意)すると、
物語「主人公は自分を犠牲にしてヒロインと世界を守りました。三年後、ヒロインは平和になった世界を目の前にして主人公の事を想い、一人丘の上で涙を流します」
僕「へぇ〜演出も良いしタイトルの回収も出来てるし終わりだけ見れば結構良いじゃん」
物語「なんやかんやあって主人公はヒロインのいる世界に戻ってくる事が出来ました。めでたしめでたし」
僕「(真顔でブランコを漕ぐ)」
『君の名は。』を観に行ったオタクが、ラストで『秒速五センチメートル』的展開を期待して裏切られた気分である。
『穢翼のユースティア』の終わり方(ヒロインが犠牲となり主人公と世界を救った)でユーザーから叩かれたので、大団円で終えようと思ったのだろうが、とってつけたような奇跡で大団円を起こされると逆に困る。
僕個人としては「ヒーローとヒロインは出会うべきか」問題に対してデリケートなので、もう少し慎重になって欲しかった。
かなり期待していた分、かなり悲しかった。
二つ目。大学で謎の実技試験を受けてきた。
試験対策よりも、試験自体の方が疲れた。試験自体よりも、試験時の待機の方が疲れた。
試験時間は実質約30分。待機時間は約8時間。学生が交代交代で色々な科目を受験するので、問題が流出しないように、スマホもPCも持ち込み不可。暇潰しの道具は悉く持ち込み不可。
暇なじいさんばあさんの気持ちを痛感した。そりゃ演歌の番組見て楽しめるわ。
問題の流出は勿論、問題の情報交換もいけないらしく、学生の動線も既に受験した学生とすれ違わないように分単位で決められていた。まるで時刻表トリックである。
普段は全然仕事しない教務課もキビキビ働いていてるのを見て、やっぱ国家権力には弱いんだね〜と思った。
三つ目と四つ目。最近チェスとKindleを買った。やったー
思い当たる出来事は以上です。
書いてる途中で「僕の近況なんて書いてどうすんだ……?」と思い始めた瞬間に雑になりました。
ようやく僕の中で新学期が始まってきたので、今学期も頑張ります。