墓の中

発言の無矛盾を目指します

8月32日

今日は起きるタイミングを間違えた所為で、昼飯を食べるタイミングを間違えて、それに伴い夕飯を食べるタイミングも間違えた。多分明日も起きるタイミングを間違えるのだろう。

 

22時を過ぎると大体の食事処が閉まってしまうので、夕飯はスーパーで何か買おうかと一瞬思った。が、生活力も無く何をどれだけ買えばいいのか分からなく、そもそも何かを食べるだけでゴミが発生してしまうのが嫌だったので、結局外食することにした。

 

「どこもかしこも閉まってやがんな〜〜うわ今入ろうと思ってたとこも閉まった」などと思いつつブラブラ路地を歩いていると、あまり入ったことのないサイゼリヤ(補足しておくと、「サイゼリヤにあまり入ったことがない」のではなく、「サイゼリヤのその店舗にあまり入ったことがない」のである)を見つけた。

やっと飯にありつけるぞとばかりに意気揚々とそのサイゼリヤに入る。

 

サイゼリヤは、五月蝿かった。ただ五月蝿かった。とにかく五月蝿かった。ありえん五月蝿みが深かった。五月の蝿の方がまだマシだった。

 

仕方ないなと席に着き、シーフードサラダと若鶏のグリルとミートソースボロニア風を頼んだ。自分の胃の容量が分からなかったので、とりあえず沢山頼んだ。

 

試験が近いため、待ち時間は授業プリントをぼんやりと眺めていた。近付いてくる現実に押し潰されそうになりながら、シーフードサラダと若鶏のグリルとミートソースボロニア風を待った。

途中で気分転換(という名の現実逃避)でもしようと音楽を聴くことにした。僕が聴く音楽は、ノベルゲームの音楽が主である。その音楽を聴きながら物語の世界に浸るのが好きだった。

 

しかし、これで少しは精神がマシになるだろうと思っていたのに、逆に綺麗な脳内世界が現実の醜さを浮き彫りにして寧ろ辛かった。

イヤホン越しに伝わってくる女の叫び声。隣で呻きながらキーボードを叩くサラリーマン。どうせ楽しくもない配膳を笑顔でこなす店員。目の前の授業プリント。半分気合で胃の中に詰め込んだミートソースボロニア風。

昨日見た『君の名は。』でも主人公は配膳バイトしていたなぁあの世界は綺麗だったなぁと思い出したときにはもう半分死んでいた。

CHAOS;CHILD』OPのシンギュラリティが流れ始めて、完全に死んだ。心が無になった。

 

こうなったらもう駄目である。どうしようもなくなってまた夜道をブラブラ歩いた。

 

なんだかんだで傷は浅く、一時間くらいで精神を取り戻したが、綺麗な理想世界を夢見続けると、いつか心がポキっと折れてしまう事に気付き切なくなった。

醜い現実と向き合えない大人はどうやって生きていくのだろう。

 

夏の終わりにそんな事を思った。